What is Blockchain? #3 ブロックチェーンの活用

What is Blockchain? #3 ブロックチェーンの活用

Kouta Takeuchi
Kouta Takeuchi
2018/08/21

ブロックチェーンの活用

ブロックチェーンという言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。ブロックチェーンという共通の台帳をネットワークの参加者全体で管理するシステムは、インターネットに次ぐIT革命であると言われており、世界中に大きなインパクトをもたらしています。ブロックチェーンを導入したいという企業も増えてきているのですが、いまいちその利用方法が分からない人も多いのではないでしょうか。この記事では、ブロックチェーンの特徴を踏まえて、この技術がビジネスのどのような場面において活躍するのかを紹介して参りたいと思います。

情報の可視化

ブロックチェーンの活用法として考えられるのが、情報の見える化です。ブロックチェーンは情報を参加者全員で管理する仕組みであり、情報の透明化による信用の獲得や、複数のステークホルダーを持つビジネスの情報を可視化することによる最適化などに応用する事ができます。ブロックチェーンを用いて情報を管理するビジネスは ここではブロックチェーンによる情報の可視化がどんなビジネスに応用できるのかを紹介したいと思います。

ブロックチェーンを用いてサプライチェーンを整備するという考え方があります。サプライチェーンといった、複数の事業者が関係する複雑な構造を持った事業における、情報の管理・蓄積にブロックチェーンは有効であると考えられています。IoT(Internet of Things)との連携についても考えられていて、モノの追跡や品質管理に関する情報をリアルタイムで監視・分析することで、円滑なバックオフィス処理や最適ルートの発見のためのツールとしてブロックチェーンが活躍する可能性があります。

また、情報を管理する際に、ブロックチェーンが誰にも操作し得ないシステムを可能にすることから、恣意でないデータの管理・公表を表明する仕組みを構築することができ、新たなブランディングの形としても活躍する可能性があります。例えば、農産物や畜産物の品質管理,ブランド物の流通に関して、完全に自立分散化した透明性の高いデータベースを設けることで、自社の製品の信頼性を担保し、新たなブランド価値を付加することができるかも知れません。

情報の共有

ブロックチェーンには、特定の管理者を持たない、あるいは複数の管理者が平等に権限を持つようなデータベースを作り出すことができます。このようなデータベースは競合となる企業同士が目的を一つに情報をプールしていく仕組みを可能にします。また、今日ではサービス事業者による情報の両方が問題になりつつありますが、サービス利用者の情報が誰にも管理されない状態でストックされ、その利用権限がサービス利用者側に帰属するような仕組みも考えられています。

競合事業者同士における、情報のプールに関して、保険・医療業界の例を挙げます。患者さんの診療データは治療や製薬においてとても重要なデータとなります。しかしながら、医療の現場では医療機関間における情報の共有が無いがために、重複した検査を施したり、無駄な過程を踏むといった問題が起きています。また、製薬会社においても各機関の情報の形式が異なって互換性がなく、データの質と量が確保できないといった問題が生じています。ブロックチェーンは、統一規格による、業界・事業者をまたいだ情報の管理を可能にするため、新たな情報活用の在り方を創り出す可能性を秘めています。

また、個人情報の利用権利を個人に帰属させようという試みも考えられています。今日では、サービスの提供者が利用者のサービス上における情報を利用するというビジネスモデルが数多く存在します。しかし、その利用のされ方が問題となったり、個人の情報の利用に関して、その両方が問題となったり、情報を他者に管理されることそのものにアレルギーを示す人もでてきています。そこで、誰にも管理されることのないブロックチェーンのデータベース上で情報を蓄積し、その利用に関する権利をサービスの利用者一人一人に帰属させる仕組みが考えられています。

仲介の存在しないサービス形態

イーサリアムという仮想通貨に代表されるように、ブロックチェーン上に自動でプログラムを実行するスマートコントラクトというものを記述することで、自動で契約を媒介してくれるような仕組みを構築することができるシステムが存在します。複雑な契約処理のコストカットとしても注目を集めるスマートコントラクトでありますが、仲介業者を代替するのではないかとも期待されています。仲介業者の存在しないプラットフォームを構築することで、仲介マージンを必要としない価値の流通が期待できると考えられています。

例えば、クリエーターとその依頼者のマッチングプラットフォームをブロックチェーンを用いて完全に自律分散的に構築することが考えられています。実際に、ブロックチェーンを運用するための費用はかかるものの、そこには収益を上げる必要のある仲介業者が存在せず、より多くの報酬がクリエーターに支払われるという仕組みを作ることが可能です。実際にどこまで自律分散的にプラットフォームを構築できるかは定かではありませんが、ブロックチェーンは新しい価値流通の形態を創造し得るかも知れません。

シェアリングエコノミー

ブロックチェーン仮想通貨に応用されていることからも分かるように、ブロックチェーンは価値を表現する事ができます。またスマートコントラクトにより、第三者機関が存在しないプラットフォームを構築することができます。これらの機能を持つブロックチェーンを用いることで、改ざんできないプラットフォーム上で資産の所在を記録し、それらをトークンとして細分化することで流動性を向上させることができると考えられています。

例えば、不動産といった最小単位が大きく流動性を担保するのが難しい資産も、ブロックチェーンを用いれば新たな形の資産として運用することができるかも知れません。不動産をトークン化することで、例えばマンションならば一室より更に小さい、面積単位での保有が可能になったり、その権利を記したトークンを自由に売買できるようになるかも知れません。

あるいは、既に存在するカーシェアリングや空き室を用いた民泊システムといったC2Cのサービスにブロックチェーンを応用することで、より自律的に機能するカスタマー同士のマーケットを構築できるかも知れません。プラットフォーマーが存在することによる仲介マージンも取り除くことが可能になり、より円滑な個人同士の時間や空間といった余剰財産のシェアが活発になる時代が来るかも知れません。

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